画家は食えないと言われる、実際に活動してみて考えること


こんにちは、一瀬大智です。


画家は食えないと聞きますが、実際のところどうなんでしょうか
ということで、


芸術関係の大学生の数
「芸術家」の数
実際どうなのか


について
これから大学を卒業して作家を志望している方
就職しながら活動を考えている方
はおつきあいください。

日本にはどれくらい「芸術家」はいるのか



こんかいは芸術関係の大学生の人数や
作家志望の割合や「芸術家」の数をみていきます。


ここでいう「芸術家」はデザインやアート関連の職に従事している人ではなく
画家や彫刻家、アーティストをしている人なのでお間違いなく。

年間に大学への芸術関係学科への入学者は1万9千人



2019年の学校基本調査によると、


芸術関係の学部・学科に入学を希望する学生は7万5千人

そのうち実際に入学したのは1万9千人もいるとのこと近年は年々学生数が増えているよう。

学校基本調査2019

1割前後が作家を志望している



学校基本調査では作家志望をしている学生数がわからなかったので、多摩美の卒業者別就職状況をみてみると


2019年、1005人の美術学部(デザインなど含む)卒業生から作家志望の卒業生が74人。


1割程度が作家志望として卒業していく。


僕は別の大学出身だが、実際に作家志望として卒業したのわ1割だったので、他の大学でも大きくは外れないだろうと考える。


1万9千の入学者数から、中途での退学者などを考えても、毎年1000人程度の作家志望者がいるんじゃないだろうか。

毎年1000人もいる。


若手作家ブームだとかで、若手の画家がフューチャーされているが、多くても数十人だろうし、残りの900人はどうやって活動していくか悩みながら卒業していくことになる。

武蔵野美術大学 2019卒業生数と進路

「芸術家」の人口は4万人程度いる


平成27年の文化庁のデータによるとおおよそ4万人の芸術家がいるようだ。


そのうちどれくらいが、実際に所得を得ているのか、気になったが調べてもでてこなかった。


しかし1000人程度が毎年、作家志望として出ていながら
多く聞くのは、活動している人も含めて食えないと言われる状況。

なんでそうなるんだろうか。

文化庁 芸術関連データ集

実際は個人事業主やフリーランスと言われる働き方


仮に画家として活動していくときに、卒業してから気づくのは、


多くの場合、個人事業主やフリーランスおなじく、会社などの後ろ盾なく個人で脈や活動を探していかなければならない、ということ。


王道といわれている、ギャラリーの取り扱い作家になるのも


制作をして、販売をギャラリーが肩代わりしてくれるということだが、そこに辿り着くまでには基本的には個人の活動をつなげていくことになる。


また、販売をギャラリーだけに頼ってしまうと
ギャラリー以外の稼ぎになる入り口が見つけられなくて、身動きがとれなくなって結果「食えない」と諦めることになる。


絵は純粋であれという謎



また、世間では不思議なことに、「絵は純粋でなければ」「お金のことなんて考えちゃいけない」「不純でダメ」などの言説を言う人がいる。


マネジメントする人がそばにいて、助言や手助けをしてくれるなら、純粋な状況でいれるだろうが


大抵の場合はそんなこと言っていたら自ら「食えない」の道に突っ走っているようなものだ。


活動や制作にもお金がかかるので、思っているよりお金や戦略を考えることもでてくる。


パトロンや味方がいれば「純」でもいられるだろうが、そうでない場合、いわれている言説に構ってはいられない。

あまり目に入らないようにしていた「お金」にも少しずつ触れていかないといけない。

「生活」は別でおぎないつつ活動する


「食えない」状況を解決するために多くの場合、「絵」や自分がもっているスキルに関する仕事で生活はおぎなっていくことになる。


多くの場合は、先生や講師業、またはデザインを選択していく。


完全にフリーで稼ぐとなると、手段をみつける必要が出てくる。

絵だけの収入だけで「生活」するのは難しい


「芸術家」として活動している人たちがどれだけの稼ぎを得ているかの分布は探し出せなかった。


が、多くの場合は「芸術家」として活動しながら、バイトやパートなどと含めて二足のわらじを履いている方が大半じゃないかと。


実際にできあがった「絵」だけで生活するのは厳しい状況だと客観的には言える。
前述したように稼ぎの入り口を別でつくりながら、生きていくのがいい。

作品をつくること以外が悪いことではない。


伝えておきたいのは、絵を描いてそれだけで生活することだけがすべてではないということ。

僕もそれを目指してはいるが、そこに執着してしまうと、広がりがなく、どん詰まりで結局諦めてしまうことが多くなるだろうし、

作品だけではなく多くのことに手を広げながらメインで絵を描いているという状態が好ましい。


活動しはじめた当初は「自分が好きな作品を描くこと以外はイヤだ。」


と思っていたが多くの人に届けたり自分を知ってもらうためにブログをはじめたり、


他のことしたりと少しずつ自分のなかで許せる範囲が広がっていっている。

ギリギリのラインを構築しながら生きる


そんななかでも就職せずに描き続けて、発表していく道を選ぶ人にお伝えしたいことがある。


あなたが不自由なく生きれる程度のギリギリのラインを探しながら


少しずつ余裕を生んでいくことをしてほしいということ。


いつまでも、働いてあまった可処分時間で制作して…コンペにだして…


では周囲の影響がなければ抜け出せない。
抜け出せなければ、引っ張ってもらうか、脱落するかのどちらかになってしまう。

コンペに出すことを止めはしないが、コンペで賞も目指しつつ違うところにも力を割いて欲しい。

まずは生活コストで土台をつくろう。


「ゆるく生きながら描いていく」


僕の現在の理想は、「時間」や「お金」に左右されず絵を描きながら作品を届けていくことだ。


そのために少しずつ余裕を生み出そうとしている。


まだ完全に、とはいえないが少しずつ確実に近づいていると信じている。


あなたもこれから動き出すなら、破綻しない生活を目指しながら活動していってほしい。


あなたの理想を実現するために動いていきましょう。


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