絵具のヒューとかチントってどういう意味?

絵具に関するちょっとした気になることを解消します。

絵具の名前によくついている「ヒュー(Hue)」や「チント(Tint)」ってなに?
気になってご飯が食べられないわ…

そんなことを思っているあなたにオススメの記事です。

描くときに重要じゃないけど
ちょっと気になる意味をお伝えしますね。

ヒューの意味と由来

「ヒュー」の意味

ヒューの意味をまずみていきましょう。
英語のヒュー(Hue)は

・色

・色調

といった意味があります。

どうしてつけられた?

ヒューとつくまえの絵具は
体に対して毒のあったり、高価で手に入りにくい顔料を使った絵具が多くありました。

問題点を解決するため、

・毒性がなく体に優しい
・前のものより安い

な顔料を使ってもともとの色味と似た絵具を作りました。

「〇〇(に似た)色調の絵具」ということで

「〇〇ヒュー」と名付けられています。

安物だからよくないの?

色は似ていても使っている顔料が全く別物のため、

・混ぜたときの色味
・着色力(下の色を隠す力)

がもとの絵具とは異なります。

だからといってヒューの絵具が劣るというわけではなく、
安定性(長持ちしたり割れない)扱いやすさが向上したものも多いのです。

「チント」はどういう意味?

「チント(Tint)」の意味は

「ヒュー(Hue)」とあまり変わらず色彩や色合いといった意味です。

ヒューの前の呼び名がチント

ヒューはかつてチントと呼ばれていました。
メーカーによってまだチントという呼び方をしているようです。

ヒューに統一しているメーカーもあれば
まだバラバラのメーカーもあるのです。

ヒューやチントがつく絵具

※ホルベインの油絵具を参考にしています。

ヒュー

バーミリオン ヒュー
ビリジャン ヒュー
コバルトブルー ヒュー
セルリアンブルー ヒュー
コバルトバイオレット ライト ヒュー

チント

モノクローム チント ウォーム
モノクローム チント クール

ヒューのついている絵具をみてみると
シリーズが E ~ Lのランクのものばかり
( 20mlのチューブ Aだと¥ 450 Lは¥2,600…)

なるほど全然違う

さいごに

「ヒュー」や「チント」の意味についてみてきました。

毒性があったり高価な顔料からできていた絵具を

無毒で安価なものに置き換えた絵具が「〇〇ヒュー・チント」とわかりましたね。

「ヒュー」「チント」どちらも

色・色合い・色彩



〇〇に似た色の絵具

という意味でつけられているのです。
安いから悪いというわけではなく

安定性や安全性は向上しているので安心して絵に使えますね。