私、一瀬大智は中学校1年の夏休みごろから3年生の卒業のタイミングまで学校に行かず過ごしました。
不登校の期間ほとんど外出などはなく家族とも極力顔を合わせないようにと思っていました。
休んでいるあいだの唯一の外出は月に1回の散歩。
そんな一瀬が
散歩はどこに行っていたのか
どのタイミングに散歩にいくのか
出るのは怖くなかったのか
散歩のことを中心に
時間がたった今みたらそうだったなと思うことを残します。
今現在、不登校で家から出られない、けど出てみたい
もやもやしてるあなたにこういう人もいたんだと
例として見てほしい。
目次
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なぜ不登校になったのか
まずどうして不登校になったのか
ある夏の日にゲームセンターに友達と2人で遊んでいました。
その時期は毎日毎日ゲームセンターに行っていた記憶があります。
その日は他校の中学生も一緒にゲームをしていました。
他校の生徒とひょんなことから喧嘩になり、屋上に連れて行かれました。
相手は5人だったかな。
一緒にきていた友達は屋上から気づけばいなくなっていました。
一方的に殴られ履いていたスリッパは屋上から放り投げられたようでした。
自分はヒョロヒョロの男の子、殴っても効き目なくボコボコにされてしまいました。
次の日中学に行くと喧嘩の噂が広まっていて、やんちゃな生徒から
〇〇中にやられたのか?なんて声をかけられました。
このとき思いました、それまでは自分が世界の主人公で生きているんだと。
でも、どうやらそうじゃなくて、
「あぁ自分って主人公じゃなくてモブなんだ、じゃあ自分がいなくても話は進むし、なんでここにいるんだろう?」
って思ったんですね。
その次の日から少しずつ中学に足が向かわなくなりました。
1日…2日…3日…1週間…1ヶ月、行っては休んでを繰り返し
やっぱり自分がいかなくても何も変わらないなと
気づけば不登校になっていました。
なぜ不登校の自分が散歩に出るようになったのか
不登校は1年の夏から3年の卒業まで続きました。
最初はずっと何もしなかったり、テレビをながめたりパソコンと向き合って生きてました。
パソコンはブラウザゲームやチャット(LINEみたいなの)でのやりとりからはじまり
その後オンラインゲームをずっとしていました。
中学に行かない代わりに人と関わりたいという思いが少なからずあってのことだと思います。
部屋からは出ない生活が続きました。
家族ともなるべく顔をあわせたくないと思っていました。
ずっとゲームをしていると楽しいんだけど3ヶ月もすると冷めてきてしまいました。
もんもんと気持ちや、持て余した体力のやりばがなくなっていました。
そんなときアニメを見てライトノベルを知りました。
その時はネット通販という手段が自分のなかになかったので
ライトノベルを買いに行くということで月に1回本屋へ向かうようになりました。
出て行くのも一苦労
半年くらいは月に1回本屋へ、それ以外は出ない生活でした。
月に1回の本屋も家から出ることにとても体力を使いました。
心の準備をするのに1時間以上、玄関から出るのに1時間、玄関から外に出て近くに人がいれば逃げ帰ってくるなんて状態。
人に会うのが怖い、何か思われるのが怖い、とのたたかいでした。
住んでいた場所は田んぼがちらほらあるような住宅街、本屋までは自転車で20分ほどかかりました。
ありがたいことにお昼平日の人通りはそんなに多くはなく
人が出歩かないタイミングをみて出て行いくことができるように。
けど次は本屋についてから本を探したり、そこで人に会うのが怖い
本屋に入って目当てのものを見つけても買えずに帰ってくる。
買えても店員の目線が怖い、
久しぶりの外は毎回怖い。
本屋以外にも出るように
ある時から人がいない時間に出ればいいんじゃないかと、
家にこもっていると胸がムカムカというか何か吐き出さないといけない気持ちに駆られて深夜に出歩くようになりました。
時間はバラバラ11時に出ることもあれば2時にでたり4時にでたり
いま思えば補導とかされるんじゃと思いますが、
パトカーが通ってもとくに補導されることもなく、
深夜に1時間とかずっと歩くようになります。
ちょっと田舎ということもあったのかもしれませんが人通りがまったくなく、
オレンジの街灯をずっと見つめたり川沿いを歩いたりでした。
怖い人に出会うんじゃないかとなぜか竹刀やハンマーをもって散歩にでていた記憶があります。
いま思うと自分が不審者でした。みんなは真似しないでね。
コンビニとかマクドナルドや24時間のお店に入るわけでもなく
ただただ発散で歩いていました。コンビニもマクドナルドも人がいるの怖いしね。
目的は場所ではなくムカムカの発散だった
散歩でよく出る目的がないとかありますが、
自分も最初は本を買うという目的がありました。
「外に出れる」ということが分かってからは
どうしようもないムカムカを吐き出すという意味で散歩するようになりました。
学校を休んでいるという罪悪感とか、見られているわけでもないけど人の目がしんどい
という思いは出ているときはずっとありました。
なるべく人がいない道、なるべく人がいない時間を選んで歩いていました。
人が比較的いない時間
人がいない時間はある程度住宅街や田舎なら
日中なら11~13時 深夜なら12~4時くらいまで
日中は学校や幼稚園の行き帰り、通勤などで人がいないタイミングはお昼時
深夜は終電が終わってからの時間から〜朝の散歩に出る人が出る朝4時ぐらいまでが散歩時でした。
繁華街が近かったり都心だったり不審者が多かったりだと、上のはあてはまらないので参考にならないのでごめんね。
少しずつでも出れるといいね
一瀬は散歩することで徐々に外に出れるようになりました。
外に出れるようになっただけで人とは遭遇しないようにしてたけど、それでも進歩でした。
中学を卒業して不登校の人が行きやすい高校へ入りました。
高校では最初だれとも話せず、窓際の席から1日動くこともありませんでした。
けど少しずつでも人と話せるようになって、
高校の2年までお店にまともにいけなかったのが行けるようにもなりました。
(マクドナルドや本屋が怖いのって買うときに店員と1対1になるのがとてもイヤだったんだと。)
外に出たい気持ちがあるなら、あとは一歩出てみる
外に出たいけど怖い、人目が、話せない、
そう思ってなんどもネットで検索した。
けど、調べても結局は足を動かすのは自分で、
出たいと思ってるならもう出れるんだと思う。
部屋からでられないなら少しでも足を出してみる。
家から出れなくてもいいから玄関まで歩いてみる。
人と会うのが怖いなら不審者と思われてもいいからマスクに帽子メガネで防御してみる。
一歩でれば少しずつ変わっていくとおもう。
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