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個展を開く意味やメリットってなんなの?【気をつけたいこともあわせて】

こんにちは、画家のイチノセダイチ(ichinose_daichi_paint)です。


「個展をしてみましたが、お客さんも来ず、作品も売れず…」
「無意味に感じてきました。」
「メリットはなにかあるんですか。」


上記の疑問にお答えしますね

この記事を読むことで、個展を開催するさいのメリットや意味合いがわかりますよ。


僕はといえば一年にあわせて10回前後の個展やグループ展などをしているので、
そこから得た実感をお伝えしますね。

活動歴はこちらからみれます
>>ICHINOSE DAICHI STUDIO

個展のメリット

メリットは目的によって変わる


まず分かっておきたいのは、個展のメリット目的によって大きく変わるということ。

・「販売」を重視するのか?
・「見てもらう」を重視するのか?
・はたまた「同窓会・交流会」なのか?

方針によってメリットや意味合いは変わってきます。
こんかいは結果に作品の「販売」を見据えたときで考えていきます。

共通のメリット


「販売」「見てもらう」「同窓会・交流会」
どの目的でも共通するメリットとしては

①ひとつの空間を自分だけの作品でつくることができる。
②DMや告知、すべての見せ方を決めることができる。(レンタルギャラリーの場合)
③他者の作品がないので世界観に入ってもらいやすい。


があげられますね。
グループ展だとどうしても他者の力が加わるので、それがノイズになってしまったりします。
雑音なくすすめられるのが個展のいいところです。

ここからは「販売」の気持ちでみていきます。

「販売」を目的とした個展のメリットは大きく3つ


個展をひらくさいのメリットは大きく3つあると考えます。

1:作品を売るタイミングになる
2:人とつながる
3:まとめることで依頼がくる


上記の3つですね。
順にみていきます。

メリット1:作品を売るタイミングになる


普段引きこもりがちな絵描きにとっては、個展の期間が作品を売るメインのタイミングとなります。
リアルに自分のポップアップショップができるようなそんなイメージです。収入源としての個展ですね。


作家によっては唯一の入り口が個展という場合もあるでしょう。


貸しギャラリーをメインに活動されている方で、
個展の際に作品を売ることで生活している事例も目撃しました。

(…その後、著書もだされていました。僕も購入して参考にしています。)




実際に僕も個展のタイミングに絵が一番売れていますね。

期間限定ポップアップ店舗のように


個展というと「見てもらう」ことを意識しがちです。
美術館で開催…といった時だとそのスタンスも悪くないです。


しかし、「販売」で考えると作品を見せていくことも考えつつ
「自分のポップアップ店舗を期間限定で開店しているんだ。」と捉えたほうがいいんじゃないかなと思いますね。


こんかいは「見せる」がメインだ!こんかいは「販売」強めの意識でしてみよう!
と「見せる」個展と「販売」する個展を自身のなかで分けておくのもいいと思います。

メリット2:人とつながる

30人でも濃く支えてくれる人がいると活動が成り立つ。


という言葉も聞くくらいに人とのつながりは物を作ったりしていくなら外せないポイントです。
上の言葉はさきほどリンクを載せた著書にもありましたし、

喫茶店なんかが継続的に経営できるお客さんの人数…として別の書籍に記してありました。


僕自身も応援してくださる方がでてきて、
活動の幅が広がったり絵の活動で生きることができています。

人と繋がるのも2パターン


人と繋がるのにも2パターンがあります。

1:作品を買ってくださる人
2:あなたの活動を推してくれる人


この2つ。
こちらも詳しくみていきます。

人とのつながり1:作品を買ってくださる人


わかりやすく、作品を買ってくださるお客様になってくれる人との出会いですね。


個展を継続すると会期のタイミングでは買わなくても、
もう一度同じ場所で個展をしたときや、違う場所で出会ったときに、


「気になってて買いたかったんです。」ということもあるので活動を継続していくのが結構ポイントです。

人とのつながり2:あなたの活動を推してくれる人


作品や活動を推してくれて次のステップに繋げてくれるような出会いもあります。


また、すでに知り合っていた人に作品を直接みてもらうことで、プロジェクトがはじまることも。


上記のように、収入源と共に個展の大きなメリットとしては人とつながれることにありますね。

メリット3:まとめることで依頼がくる


これは個展を開催することと直接の関係ではないですが、
写真を残しておいたり、この機会にポートフォリオなど実績をまとめておくことで、


実績をバネに依頼がきたり、こちらからアプローチすることもしやすくなります。


僕の場合だと下の画像のような感じでウェブサイトにまとめています。


1:ウェブサイト→展示風景
2:Instagram→作品イメージ
3:紙のポートフォリオ→個展のときや提出用
とつくっていますね。
自身のまとめやすい形でいいと思います。
作品をのせるのであれば、タイトル/素材・技法/制作年 があるといいですね。



ポートフォリオやウェブサイトが大変であればInstagramなど
ヴィジュアルでまとめられるものでも最初は構わないので取り組むことをオススメします。


作品を作ることとおなじくらい、記録してまとめておくことが活動していくうえで重要だったりします。



ここまでみてきた3つが個展を開くさいのメリット。
ここからは個展を開くさいに気をつけておきたいことも記しておきます。

気をつけておくこと4つ

気をつけること1:知人・友人を意識的に呼ばない


よく個展を開いた感想として「知人友人しか来ない」というものがあります。
「しか来ない」というより「しか呼んでいない」が正しいかとは思いますが。


知人友人が悪いわけではないのですが、「売る」ことを考えるとあまりいいものでもないと言えます。

「話が長くなりがちで他の人が入って来にくい」
「ふらっと来た人に気づかない」
「広がりがない。」


などの弊害がでてくるので、「同窓会・交流会」的な展示でない限りは
意識的に呼ばないのも選択のひとつだと考えています。

気をつけること2:場所選びが大きい


気をつけること1に関して、「知人友人を呼ばないと人が来ない」と思うかもしれません。
ええ場所がわるいとまったく来ません。あるとき開催した展示会は場所が悪くて(人通りのない地方都市・住宅街・駅から徒歩15分)一週間で来てくれた人は数人ということもありました。


改善策としてはレンタルギャラリーであれば、不特定多数(めちゃめちゃ多くなくていい)の人が立ち寄れる場所を選ぶ。が重要です。


路面に面している1階にあるギャラリーや他の店舗が併設・入っているところ。
人の流れだけで言えば、いっそカフェなどの飲食店といったギャラリー以外でするのもひとつの手ですね。

気をつけること3:必ずしも反応があるわけではない

当たり前ですが見落としがちなことは、必ずしもどこでも良い反応があるわけではないこと。


良い時もあれば悪い時もある事実は否めません。
「あるときはもの多くのお客さんが来て沢山作品が売れた!」ということもあれば
「まったく人が来ずに反応が何も得られなかった。」というときもあります。


なので、1度でめげずに複数回小さく試して、
作品を変えたり、場所を変えたり、置いてあるものを変えたりしながら、


反応があがりやすくしていく、めげないマインドが必要です。


とはいえ、反応がなければショックはショックなので、
美味しいものを食べたりよく寝たりと自分をいたわってあげてください。

気をつけること4:在廊で伝える


けっこう軽視しがちな在廊ですが割と大切です。


作家自身が説明することで、見ている人も親近感が湧きやすくなりますし、
作家側も反応が直接見れるのでコメントが参考になったりもします。


別に、コミュニケーション上手でなくても素直に伝えるので十分です。
元不登校の僕でも話すことくらいはできているので大丈夫。


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この記事を書いたのが数年前になりました。
在廊にかんしては苦手な人が来たり、
女性作家さんだったりすると、変な人が寄ってきたりもするので難しいなと痛感しています。


パンフレットや、考えをまとめたものを掲載しておくなど
違う形を現在模索中です。いい形があれば教えてください。


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以上が「販売」を考えたときの個展のメリットと気をつけたいことでした。
個展を開きたい!という方にはこちらに流れは書いたのでこちらも読んでみてください。

>>【はじめての】個展までのロードマップ


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