【はじめての】個展までのロードマップ

こんにちは、

「絵をかきはじめました!今後絵を発表したり、見てもらいたいんですがどうしていったらいいんでしょうか?」
「まずは絵を実際にみてもらいたいんです!」
「やりたい気持ちはあるんですがどうすればいいか分からず動けません。具体的な手順を教えてください。」


今回はこういった疑問に答えますね。

目標設定:個展を開催する。
環境の設定:展示できる場所を探そう
作品制作:空間にあわせたサイズ/数を描く
展示準備:当日までの動き
実践:個展当日~終わった後



どういった人向けか


この記事では「発表をしていきたいけどまず何をしたらいいのか」という方に向けて書いています。
まずは一歩踏み出したことがないという方ですね。


著名なギャラリーで!、百貨店で!という内容ではないのでその点ご了承ください。


まだ動いたことがないという方は記事を参考にすればざっくりした流れがわかります。


「私なんかができるのかな?なんだか怖いな」という気持ちも流れがわかればあとは動くだけです。


それではみていきましょう。

1:目標設定:個展を開催する。


こんかいの目標はズバリ「個展を開催する。」とします。


いろいろしたいとは思っていても動けない思考停止になりやすいと思うので
まずは1つのことに向けて動いてみないとはじめましょう。

>>個展を開く意味やメリットってなんなの?【気をつけたいこともあわせて】

どうしても怖い人はグループ展もありです。


グループ展とは複数人でスペースをつかって同時に作品を見てもらう形態ですね。

見知った仲間とやることもできますし、募集がかかっていることもあります。

個展とグループ展ってなにが違うの?っていう方は下記も参考に。
>>グループ展とは?個展と何が違う?参加したい時の行動まで。
>>グループ展を企画したい!開き方や場所はどうしたらいいの?

2:環境の設定:展示できる場所を探そう

さて、やりたいとはいいつつも
場所がないと何もできませんよね。


今回はいきなり「百貨店で!」というはなしではなく

貸しギャラリーから
カフェや知り合いのスペースから
TwitterやInstagramから


で探すパターンで考えてみましょう。

貸しギャラリーから


日本には貸しギャラリーといって、お金を払う代わりにスペースを貸してくれるギャラリーがあります。

探してみると住んでる近くにもあるかもしれません。
値段はピンキリです。

地方と都市部でもだいぶ違います。
参考に下の検索サイトを置いておきますね。

rental-gallery.com

>>シンプルな疑問。個展ってぜんぶ自費なの?おもな費用はどういうもの?

カフェや知り合いのスペースから


貸しギャラリーでない、一般の店舗
例えばカフェや雑貨店、美容室などのスペースを貸し出していたり
お店の人が知り合いであれば貸してくれる場合もあります。

一般の店舗なので、邪魔にならないようになどの制約がでてきますが
多くの場合は無料だったり、貸しギャラリーと比べると安かったり。

値段であったり雰囲気を重視する場合はカフェなどを探してみましょう。

TwitterなどのSNSから



例えばTwitterなどのSNSで「展示 募集」なんかで検索すると
わりと募集がひっかかったりします。

グループ展の公募(ひろく集めま〜すってやつです)を狙う場合は結構ありな方法です。
グループ展の公募だと1万円前後の参加料を支払う場合が多いですね。

スケジュールを決める


場所が決まったら、お店の方と相談のうえでスケージュールを決めていきます。
半年〜1年後にスケジュールを抑える人が多いです。

作品がすでにそろっていたり、描くスピードが早い、準備を特にしないのであれば数ヶ月〜1週間後も可能っちゃ可能ですね。

お店の都合などもあるので、
これはケースバイケースです。

>>個展の時間は、何時くらいが多い?

3:作品制作:空間にあわせたサイズ/数を描く



場所が決まってしまえば作品をつくっていきます。
ここでは目標はあくまで「個展を開催する」なので中身に関しては触れません。


とはいえ展示する場所にあわせて

サイズはあっているか(壁や空間に対して大きすぎないか?小さすぎないか?)
数は十分か(壁が広ければある程度数がいりますよね。)


は気にした方がいいでしょう。
もし心配なら、スペースのスタッフの方に「他の人はどの程度出しているか?」などきいておくのも目安になります。

4:展示準備:当日までの動き


会場やギャラリーによって条件は細かい違いますが
あとはだいたい以下の流れですね。

当日までにやること

①DMなど告知物をつくって知らせる。
②値段やタイトルなどの諸情報をまとめる。
③キャプション(作品情報のカード)をつくる。
④展示に必要な道具を揃える。

①DMなど告知物をつくって知らせる。


DMとはダイレクトメール、ざっくり言うとポストカードやチラシを作ってみんなに知ってもらおうということですね。


多いのはハガキサイズで作ったものですね。
こういうやつです。


習慣として作ることが多いですが、現代では省いてウェブ場での告知で済ます人も。

作ったDMは近隣や関連のある店舗などに置いてもらったり、
きてもらいたい人がいるなら渡したりですね。

下記の記事にも詳しくかいています。
>>グループ展や個展のDMをつくりたい!どうやってつくる?


僕はIllustrator(PCのデザインツールです)でデザインしたものを
印刷通販でつくっています。

印刷通販は以下のようなサイトですね

印刷のことならネット印刷通販のラクスル


DMをつくる枚数ってやったことがないと困りますよね。
目安を記事にまとめました。作る人はこちらも参考に。
>>個展やグループ展用のDM、枚数ってどのくらい作ったらいいの?枚数の目安

②値段やタイトルなどの諸情報をまとめる。


作品ができあがったら、タイトルを決めましょう。
とはいえ、別に順序はないので、タイトル先に決めてありきで描いても構いません。

上記の画像は過去につかったキャプションですね。

だいたい求められる情報は
・タイトル
・素材/技法
・サイズ/制作年
・価格
あたりがまとまっていれば今後も取り回しがきくのでよいです。


もし今後絵を描いて活動していくのであれば値段はつけてみるのがいいですよ。


最初は値段をつけるのに最初は気が引けたりしますが、値段をつけただけの価値のあるものにしようと努力することになるので。


またギャラリーによっては、「全てに価格をつけてください。」や「販売不可」などもあるので、細かい部分は確認が必要ですね。

③キャプション(作品情報のカード)をつくる。

 の作品/絵の右下にあるのがキャプション


ギャラリーや美術館によく作品の下や横に説明が書いたカードがありますよね?あれをキャプションといいます。

たいがいは

  • タイトル
  • 素材
  • 作家名(必要であれば)
  • サイズ
  • コメント(あれば)

で、場面にあわせて情報選んで記載されていますね。

手書きでキレイに見せれるなら手書きでもいいですし、
字が汚い!ということであれば印刷でもいいでしょう。


イチノセは大概、ハレパネなどに印刷した紙を貼っていますね。
片面がノリになっているので紙を貼って、ボード状にします。

こんなやつ⬇︎


といいつつ、最初は気負わず、できる範囲でやるのがいいです。
分厚い紙にタイトルを印刷したものをノリづけとかも割とやります。

キャプションをつくる方法をいくつかまとめたのでこちらも参考に
>>キャプションボードのつくりかた【展示会やイベントに備えて】

④道具を揃える。


なにで作品を留めるかにもよるので前もって
借りるスペースに何が必要か聞いてくださいね。

よく使うのは

押しピン
釘+ハンマー
テープ
メジャー


とかですね。
あとは水平(作品がまっすぐかどうか)みるために糸や水平器をつかう場合もあります。テグスなども吊るしたりなど色々便利です。


 は大体以下のをセットで持っていきます。
やっていくうちに必要なものがでてくると思いますが一例で。

押しピン
釘+ハンマー
養生テープ
マスキングテープ
ひっつき虫
メジャー
+α

聞き慣れないものもあると思うのでのせておきますね。

あると便利な道具1:養生テープ


塗装用のテープですが、粘着が残りにくく、再利用しやすいのもあって場面問わずよく使いますね。
手で切れるのもポイント高めです。

あると便利な道具2:マスキングテープ


かわいい柄のマスキングテープもよくみるようになりましたね。
もともとはマスキング=覆うなので塗装用のこのテープ。
マスキングテープも粘着が残りにくいので借りたスペースに使いやすいので便利ですね。

あると便利な道具3:ひっつきむし


文具メーカーのコクヨが出しているやわらかい粘着材が「ひっつきむし」です。
ねり消しのように扱えて、ある程度の重さの物なら貼り付けられるので、重宝します。

キャプションの貼り付けや、小さい作品で釘が打てない場所なんかは「ひっつきむし」でなんとかします。

あとは設置して当日を迎えるのみです。
設置の際に気をつけたいことは以下の記事にまとめました。


5:実践:個展当日~終わった後

展示中にあったらいいもの

名刺・ネームカード
ポートフォリオ(紙 / web)
芳名帳


など

>>創作活動をする人へ名刺のススメ【制作ソフトや印刷会社もあわせて】
>>過去の活動を伝えるツール【ポートフォリオのつくりかた】

個展当日は会場になるべくいた方がいい。


当日はなるべく会場にいたほうがいいと考えています。

実際に作品の反応もみれますし、新しい出会いがあるかもしれませんので。
とはいえ下記の記事にも記したのですが、いやな人にも出くわす可能性もあるのでケースバイケースで。

>>個展を開く意味やメリットってなんなの?【気をつけたいこともあわせて】


本人不在時にスペースのスタッフがいるのであれば
スタッフの方にあらかじめ作品のざっくりの説明を伝えておいて、応対してもらうのもひとつですね。

芳名帳について


よくギャラリーなどで名前や住所を書くメモのようなもの
みたことありませんか?

あれ芳名録とか芳名帳というのですが、

「誰がきたか知りたいので~」「よければ次のお知らせもするので住所を~」というものなんですね。

必要であれば設置すればいいかなと。


現代でなかなか住所を書いてもらえるということが少ないので(年配の方やギャラリー慣れしてる人なら書きますが)SNSや別のもので繋がる方がいいかなと個人的には。

芳名帳に関して役割などを別の記事で書いておきました。知りたい人はこちらも。
>>個展で名前を書くあれはなに?はなんなの?名称と役割を知る

お礼状の習慣



芳名帳とセット、住所を書いてくれた人に「来てくださってありがとうございました。」
というお礼状を書く習慣があります。手間に感じなければ行うと親切ですね。

…いいつつ僕はやっていません。芳名帳を基本的に置かなくなったので。
代わりに購入してくださった方にお手紙をつけることがおおいです。


大きな流れとしては以上になります。
さあ、もう流れはわかりましたね。

あとは実践あるのみです。

もしこれから絵でやっていくなら

これからやっていくなら個展はゴールではなくはじまりにすぎません。
これから長い道のりがありますが頑張っていきましょうね。




まだ絵をはじめたばかりの方はこちらもどうぞ
>>【まずは3ヶ月】絵画制作のはじめかた 【完全初心者向け】