油絵具の油ってどう使うの?画用液の基本的な使い方

油絵具で絵を描きたい!いざ描き始めようとしたとき、

ん?油ってどう使うんだ?という人がいるかと思います。

 

ざっくりと油の使い方について学んでいきましょう。

 

基本の使い方

描き始めの下塗りは乾性油を少なく、完成に向かうに向かって乾性油を増やしていく。

これが端的に表した、丈夫な画面を作るための油の基本的な使い方です。

 

これを実践することで描きすすめやすいのと同時に、絵具が剥がれるといった事故が防止できます。

 

もう少し細かくみてみましょう。

 

実際の手順

ざっくりと下の手順で絵が仕上がっていくと思ってみていきましょう。

下に(完成)いくにつれて乾性油が増えていくという原則をみていきます。

 

  1. 描き始め
  2. 中塗り
  3. 仕上げ

 

1.描き始め(おつゆ描き)

ペトロールやターペンタインなどの揮発性油だけで最初は描いていきます。

 

しゃばしゃばに溶いた絵具を画面に擦り付けるイメージで形や色を大まかにおいていきます。

 

揮発性油だけの絵具は早く乾き、カサカサとした質感になります。

 

2.中塗り

徐々に完成に向けて描き込んでいきます。

少しずつペインティングオイルやリンシードオイルなどの乾性油を混ぜながら進めます。

 

1で揮発した油と顔料の隙間に乾性油が入り込んでしっかりと固まっていきます。

 

3.仕上げ

終わりにいくにしたがって乾性油の割合を増やしていきます。

乾性油が増えると乾く時間が遅くなるので、乾燥剤なども混ぜると快適に制作がすすみますね。

 

 

ペインティングオイルを使う場合は

描き始め→揮発性油のみ

中塗り→ペインティングオイルのみ

仕上げ→ペインティングオイル 9割 / 乾性油(リンシードオイルなど)・乾燥促進剤  1割

 

がホルベインによりすすめられています。

(ペインティングオイルは揮発性油や乾性油などをブレンドしたもので、使いやすく調整されているもの)

 

さいごに

油絵具の油の使い方をみていきました。

 

原則はさいしょは揮発性油のみで書き進めて、完成に向かうにつれて乾性油を少しずつ混ぜていく。

 

です!

 

100年もつ絵をかいてやる!などでなければ

過敏に守る必要もないと思います。

あなたがうまくいくな!というものを参考にしながら試してもらえたらなと考えています。

 

参考にしながら楽しく描いてくださいね。