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こんにちは、絵描き(@daichiichinose1)です
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油絵の具ってなんだか難しそうだよね
なんだか難しそうというイメージがある油絵具でも
メリットデメリットを知ると使いやすくなるかも
イラストや水彩絵具で絵を描いているよ!という人でも油絵具ってよくわかんないや…って人も多いんじゃないでしょうか。
そんな油絵具ですが、美術館の絵を見れば多くの絵がこの絵具で描かれています。西洋では長く使われていて歴史にに残る名作が多く生まれた油絵の具の特徴について見て行きたいと思います
目次
油絵具ってなに?
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油絵の具は顔料(色の粉)と乾性油(文字通り乾く性質の油)を混ぜて作った絵具。
顔料(いろのもと) + 乾性油(油) = 油絵の具
水で描かない絵の具
小学校のときに使ったような絵具とは違い、水で溶かずに油で溶いて描いていきます。
チューブの状態ですでに油と混ざった状態です。
パレットにだしてからさらに油を足すことで薄めたり濃度を変えて描き進めていきます。
油絵の具の歴史は長い
1500年頃(研究によってはもっと昔)から多く使われるようになった油絵具。
日本でも有名なゴッホやピカソ、フェルメールといった画家の多くが油絵具を使っていました。
今でも愛好者が絶えず、多くの絵描きが使っています。
絵具の特徴は?
![](https://art-daichi.com/wp-content/uploads/2019/06/布に書く.png)
油絵具のメリット
油絵の具をつかうことによるメリットは以下のようなものがあります。
順にみてみましょう。
厚みの表現が可能。
透明感と深みがある。
不透明色と透明色がある。
作品が比較的長持ちである。
厚みの表現が可能。
油絵の具といえばゴッホの絵のように厚みのある表現が魅力です。
他の絵具の多くは絵の具内の水が蒸発することで、どうしても薄くなってしまいます。
油絵具は油が酸化することで固まるので、体積が変わらず絵具を置いた状態がずっと残ります。
これを利用することでもりもりっと厚みのある表現が可能です。
透明感と深みがある。
油絵の具は透明度が高く層のように重ねていく表現ができます。
顔料が油に包まれることによって透明度が高いという特徴があります。
下の絵具の層に重ねていくことで深みのある画面が生まれます。
油の種類を変えることで陶器のような滑らかな絵肌や透明感も可能です。
不透明色と透明色がある。
絵の具によって不透明な色と透明な色があります。
性質の違う絵具を使い分けることでリアルな空気感、存在感を出すことができます。
昔日の画家も不透明な絵具の上に透明な絵具と重ねて描いていました。
作品が比較的長持ちである。
美術館に多く収蔵されているように、数十年〜何百年ともつ丈夫な絵具です。
うまく扱えばあなたが描いた作品も何百年と残るかもしれないと思えばとてもロマンがありますよね。
扱い方によってはすぐにヒビが入ったり剥がれたりといったこともあるので注意が必要です。
厚さが魅力
透明感と深み
不透明色と透明色を使い分けられる
作品が比較的長持ち
油絵具のデメリット
![](https://art-daichi.com/wp-content/uploads/2020/03/railway-1245906_640.jpg)
メリットがあればデメリットもあります。
色々な表現ができる油絵の具ですが、どんなデメリットがあるのかみてみましょう。
他の絵具に比べて乾く時間が遅い。
刺激臭や独特の匂いがある。
絵具の組み合わせなどに注意がいる。
酸化の過程で黄変する。
片付けがややめんどくさい。
他の絵具に比べて乾く時間が遅い。
油絵の具はとても乾くのに時間がかかります。
他の水でとく絵具はたいがいが数十分から数時間で乾くのですが、油絵具は表面が乾くのに数時間から数日かかるのが普通です。
食用油をこぼした時なんかを思い出してみてください。しばらくの間ネバネバしていますよね?あんなイメージです。
乾くのを待ってるあいだは次の絵はどうしようか…とかじっと絵をみつめて次の一手を考える時間と思えば悪くはありません。
厚く盛ると中身が乾ききるのには何ヶ月とかかるのでその点は注意が必要です。
刺激臭や独特の匂いがある。
油絵の具といったらこの匂いというくらいに独特の匂いがあります。
乾性油と呼ばれる油も独特の匂いがありますが、絵具を薄めるのに使うテレピン油やペトロールといった油がシンナーのような刺激臭がするので換気しないと大変なことになります。
また自宅で使う場合は服に臭い移りなんかすることもあるのでクローゼットが開きっぱなしなど困ったことになりますよ。
低刺激の油も売っているので臭いが気になる方はそちらをおすすめします。
絵具の組み合わせなどに注意がいる。
絵具のなかにはある絵具と組み合わせると濁ってしまう!や最初のほうに使うと絵が割れてきてしまうなどの性質をもった絵具がいくつかあります。
ラベルなどに記載していることが多いので確認のうえ使いましょう。
メーカーによっては何も書いていなかったりするので注意です!
酸化の過程で黄変する。
絵が乾いていくと画面が黄色味をおびてきます。
油によっては黄変が少ないものもありますが大概は黄変します。
また年月が経つことでも黄色くなっていきます。
美術館の絵がなんだか黄色味をおびて見えるのはそのせいなんです。
乾いたことでの黄変は太陽の光を当てることで色が戻るので、黄色くなっちゃたよ!
という時は天日に晒してみましょう。日光にあてることで黄変が戻ります。
片付けがややめんどくさい。
油絵具はそのまま水ですすいだり下水溝に流すと油で弾いて落ちませんし、環境汚染にもつながります。
残った絵具はゴミ箱に捨てるように。
筆は雑巾や新聞でぬぐったあと、洗浄液(ブラシクリーナーなどの名で売ってますよ)でゴシゴシしてから、石鹸をつけてすすいでください。この時手のひらでゴシゴシと根元から洗うとよく落とせます。
きれいに使うと筆も長持ちしますが、ほおっておくとガチガチに固まって使いづらくなるので繊細な絵を描く人ほど筆の手入れなどが大切です。
乾く時間が遅い。
刺激臭や独特の匂い。
乾くと黄変。
片付けがめんどくさい。
さいごに
油絵具のメリットやデメリットをみていきました。
最初は扱うのが難しいかもしれませんが、使い方を知ることでいろいろな表現ができるようになります。
アクリル絵具や透明水彩とは違った描き味はバッチリはまればとても楽しいものです。
初期投資は少し値がはりますが、とても長く楽しめるのも絵の魅力です。
この機会にあなたも油絵具をはじめてみてはいかがでしょうか?